サクサクのアップルパイやチョコレートパイって美味しいですよね。
私も以前冷凍のパイシートを買って挑戦したことがあります。
でも冷凍のパイシートなら焼くだけで簡単だと思ったのに、焼きあがったパイは膨らまず、下はしっとりしていて、サクサクした食感がありませんでした。
パイのサクサク感がないのは、完全に失敗作ですよね。
そこで今回は、パイシートが上手く膨らまない原因や、パイをサクサクに焼き上げツコツについてご紹介します。
実は、パイがうまく膨らむかどうかは、どうやって作るかその順番にによります。
この記事を参考にして、ぜひおいしいパイを作ってみてくださいね。
パイシートが膨らまない原因と対処法は?
せっかく焼いたパイがふんわり膨らまないとショックですよね。
パイシートがうまく膨らまない原因は、パイシートをオーブンに入れる前に、温度が上がりすぎてしまうためです。
室温でバターが溶け出し、生地が柔らかくなり、伸ばす際に生地の層がつぶれてしまうと、焼いた際に生地が十分に膨らまず、サクッとした食感が得られないのです。
このパイシートが膨らまない時の対処法として、パイシートは冷えた状態で保ち、めん棒を使ってゆっくりと伸ばすことが重要です。
パイ型に敷くまでの作業を迅速に行い、適切な温度で焼けば、美味しく膨らんだパイ生地ができ上がります。
また、パイ生地を強く押さえてしまうのも焼いた時に膨らまない原因になります。
パイ生地の層をつぶさないためにも、型に入れたり、フィリングを詰める時は優しく作業しましょう。
焼き終わったパイは、室温に放置すると湿気てしまいます。
焼き立てのパイは網の上などに置いて、空気が通るようにして冷まし、余分な熱を逃がしましょう。
パイをサクサクに焼き上げるコツは?
では、サクサクの冷凍パイシートを焼くコツをご紹介します。
パイシートをべチャッとさせず、サクサクに焼き上げるには、
・パイシートを冷たい状態に保つ
・フィリングを入れる前に冷ます
・オーブンを予熱してから焼く
の3つが重要なポイントになります。
パイシートを冷たい状態に保つ
まず、パイ生地を冷たい状態で扱うことが、理想的なサクサク感を得るために必須です。
パイ生地が室温で柔らかくなると、生地内の油分が流れ出し、空気の層を作ることができなくなります。
これが、生地のサクサク感を損なう主な原因です。
作業中に生地が温まってしまったら、一時的に冷蔵庫で冷やしてください。
フィリングを入れる前に冷ます
フィリングをパイシートに入れる前には、必ずフィリングを冷ましておくことが重要です。
温かいフィリングはパイ生地を温め、理想的なサクサク感を達成するのを難しくします。
また、フィリングに含まれる水分は少なめにしてください。
水分が多いと、生地がふやけてしまい、サクサク感が失われます。
オーブンを予熱してから焼く
オーブンを使う前には、必ず予熱しておくことが大切です。
予熱なしで焼き始めると、生地が均等に焼けず、サクサクの食感を得ることが難しくなります。
オーブンの予熱時間は機種によって異なりますが、焼き始める前にオーブン内の温度が設定した温度に達していることをしっかり確認してください。
上記の3点を守ることで、冷凍のパイシートを使用しても美味しく焼き上げることができますよ。
冷凍パイシートは解凍なしで焼ける?
冷凍のパイシートは解凍させてから使うのが基本ですね。
でも解凍せずにそのまま焼くとどうなるのでしょうか?
結果を先にお話ししますと、冷凍のままオーブンで焼くと食べられますが、パイが均等に膨らまなかったり、形が歪んだりすることがあります。
これは、見た目が大事なお菓子や料理には不向きです。
解凍してから使う理由は、凍っていると生地を均等に広げたり、特定の形にするのが難しいからです。
凍ったまま焼くと、生地を伸ばしていないので、焼き上がりに生地が不必要に膨らんでしまい、フィリングやトッピングがはみ出すことがあります。
そのため、トッピングを加える場合は、先に生地を解凍してから形を整えて使うことをおすすめします。
一方で、スティックパイのように切って焼くだけの場合や、焼いた後にトッピングをする場合は、解凍せずにそのまま使っても大丈夫です。
適切にカットして、オーブンを予熱してから焼けば、冷凍のままでもきちんと焼けますし、生焼けになる心配もありません。
解凍せずに使うメリットは、生地の中の油が流れ出ないので、サクサクした食感が楽しめる点にあります。
トッピングを加えたり特定の形にしたい場合は解凍してから、
単に切って焼く場合や焼いた後にトッピングする場合は解凍せずに使うといいです。
冷凍パイシートを使うときは、何を作るかによって解凍するかどうか選びましょう。
パイシートが膨らみすぎる時は?
冷凍パイシートを焼く際、時々、想定以上にパイが膨らんでしまい、表面が不均一になることがあります。
これでは、フィリングやクリームをのせる際に不便ですよね。
パイ生地の美味しさは、加熱することで生地内の空気が膨張し、生地の層がふんわりと開いてサクサクになることにあります。
でも、この空気が適切に逃げずに内部で過剰に膨張すると、パイが高くなりすぎることがあります。
もし、サクサク感を残しつつも、パイの膨らみを控えめにして綺麗に仕上げたいなら、生地を型に敷いた後、フォークで穴をあけることをお勧めします。
これにより、加熱時に生地内の空気が外へ逃げやすくなり、パイ生地の膨張を抑えることができます。
さらに完全に平らに仕上げたい場合は、生地の上にアルミホイルやオーブンシートを置き、その上から均等に重石を置いて焼く方法が効果的です。
パイが途中で色づいてきたら、重石を取り除けばOK。
もし重石が手元にない場合、乾燥した小豆や白インゲン豆、あるいは生米を使うことができますよ。
また、パイ型より少し小さめのお皿を重石代わりに使用することも可能です。
これで均一な高さとサクサク感のある理想のパイが焼けるはずなので、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
冷凍のパイシートをうまく焼き上げるコツについてご紹介しました。
冷凍のパイシートは便利ですが、室温ですぐに柔らかくなってしまいます。
作業はなるべく早く、そして生地を潰さないよう優しく行うことが大切です。
ぜひ参考にしてパイを作ってみてくださいね。