パイはデザートやキッシュのように、いろんなバリエーションがありますね。
パイが外から見るときれいに焼けているのに、切ってみたら中がまだ生だった、ということありませんか？
もう本当にがっかりしますよね。
私の家でも、アップルパイを焼いたときに底の方がまだ生だったことがありました。
そこで、今回は以下のことをご紹介します。
・生焼けのパイ生地を見分けるコツ
・どうして生焼けになるのか
・生焼けになったパイの直し方
・パイの底まできちんと焼く方法
この記事を読んで、ぜひパイ作りのコツをつかんでくださいね。
パイ生地が生焼けかちゃんと焼けているかを確認する方法は？
焼き上がったパイ生地が上手に焼けているかどうかを判断する方法を紹介します。
生地の色がきれいな茶色（キツネ色）になっているか
焼き上がったら、まずパイ全体の色を確認してみましょう。
白っぽかったり、薄いベージュに近い色であれば、まだ焼けていないサインです。
生地が焼き上がっていればきれいな茶色（きつね色）になります。
型からパイが簡単に取れるか
パイ生地が生焼けの場合、生地がべちゃべちゃしている部分が残っています。
パイ型からパイを取り出そうとしても、生地の水分が残っていてスルッとはがれることはありません。
どうしても生地が残ってしまうのですね。
型から取る時に生地が曲がったりしないか
上記と同様、生焼けなら生地の水分が残っているはずなので、型から取ろうとすると、生地がたわんだり、歪んだりします。
型とパイ生地の隙間からナイフなどを入れてみて、型からスルッと生地がはがれるかどうか確認してみてください。
もし型からパイを取り出すのが難しい場合は、生地の底や内部がしっかり焼けていない可能性があります。
パイ生地を生のまま食べるのはちょっと注意が必要です。
パイ生地はバターと小麦粉を使って作ります。
バターは生でも食べられるけど、小麦粉を生で食べるのはあまり良くありません。
パイ生地が生焼けになる原因は
パイシートが中まで焼けずに生焼けになる主な原因は、2つあります。
・中の具（フィリング）の水分がパイ生地に染み出すこと。
・オーブンの火力が足りないこと。
この2点がパイ生地が生焼けになるかどうかを見極める時の大切なポイントです。
具の水分がパイ生地に染み出す原因は、以下のような時です。
・具の水分が多すぎる。
・具を冷まさずに生地に乗せると、水分が生地に染みやすい。
・具を乗せてすぐ焼かないと、時間が経つうちに生地に水分が染みる。
これらのことが当てはまるかどうか確認してみてくださいね。
そして、生焼けを防ぐためには、次のような方法があります。
・具の水分をしっかり減らす。
・具を冷ましてから生地に乗せる。
・具を乗せたらすぐに焼き始める。
これらの中でも特に効果的なのが、「具を乗せる前にパイ生地を先に焼く（空焼き）」という方法です。
空焼きのやり方
パイ生地を型に敷く。
生地の上にアルミホイルを置く。
ホイルの上に何か重しを乗せる。
オーブンを180℃にして10～20分焼く。
これをすることで、具の水分が生地に染み込むのを防げます。
ただ、空焼きした生地が熱いうちに具を乗せると、生地の熱で具の水分が出てしまいます。
空焼き後は生地をしっかり冷ましてから具を乗せましょう。
重しについては、パイ生地用の専用のものがあればベストですが、なければ乾燥豆などでもOKです。
パイをよく作るなら、専用の重しを用意するのがおすすめです。
火力不足の問題では、オーブンの種類や機種によって火力が異なるので、レシピ通りの設定だと火力が足りないこともあります。
オーブンの特性を知り、加熱時間や温度を調整することが大切です。
また、オーブン内の場所（上段、中段、下段）やパイのサイズも重要で、これらも加熱に影響します。
そして、何よりもオーブンを予熱することが重要です。適切な予熱と加熱調整で、パイ生地が生焼けになるのを防げます。
パイ生地が生焼けだった時はどうすればいい？
パイシートが生焼けになった時、焼き直すことはできますよ！
焼き直しの方法をいくつか紹介します。
オーブンの温度を上げて焼き直す
これが一番簡単な方法です。
オーブンの温度をもっと高く設定して、もう一度焼いてみましょう。
ただし、パイの表面が焦げないように、アルミホイルで覆って焼くと良いです。
オーブンの下段に置いて焼き直す
オーブンの上段では熱が直接当たるので、底の部分に熱が行き届かないことがあります。
なので、オーブンの下段に置いて焼くと、底部分に熱がしっかりと伝わります。
さらに火力が足りないと感じる場合は、オーブンの網の上で焼くのも良いです。
（ただし、オーブンによって使い方が違うので、確認が必要です）
直接天板に置いて焼き直す
型に入れて焼いたパイシートが生焼けだった場合、型から取り出して天板に直接置いて焼き直すと良いです。
この時、パイの表面をアルミホイルで覆うと焦げを防げます。
型を使うと熱が均等に伝わりにくいので、生焼けになりやすいんです。
だから、型を使ってもいつも生焼けになる場合は、天板に直接置いて焼く方法を試してみても良いでしょう。
上記のどの方法でも、焼く時間や温度は様子を見ながら調整することが大切です。
まとめ
この記事では、パイがちゃんと焼けているかどうか確かめる方法を紹介しました。
パイシートがちょうど良く焼けているかを見るには、まず外側がきれいな金色になっていることを確認しましょう。
内部や見えにくい部分は、型からスムーズに離れるかどうかをチェックします。
ナイフを差し込んでみて、型からきれいに離れれば焼き足りない心配はありません。
もし、まだ生地が生焼けでパイシートを焼き直すときのポイントとしては、
・オーブンの温度を高めに設定して再び焼く
・オーブンの下の部分で焼く
・天板に直接置いて焼く
ことが大切です。
パイシートがうまく焼けていないとがっかりしますよね。
特に、それが原因でお腹を壊してしまうのは避けたいです。
そうならないためにも、「焼き加減のチェック方法」をしっかりと実行してください。
もし焼きが足りないと思ったら、すぐに焼き直して、美味しいパイを楽しめるようにしましょう。
パイが美味しく焼けますように。
