子どもの日は何を食べるの?柏餅とちまきの他には?

食の雑学・豆知識

子どもの日って、子供たちが健康で幸せに育つように願って、お母さんに感謝を伝える大切な日ですよね。

この日には、家族みんなで子供の好きなご飯を食べたり、特別なお祝いをすることが多いです。

それに、子供の日には幸せを呼ぶ特別なご飯を食べるっていう習慣もあるんです。

でも、柏餅やちまきの他にはどんな食べ物を食べるのかご存じですか?

この記事では、子どもの日におすすめのご飯や、幸せを運んでくれる食べ物、そして、その理由になっている端午の節句の伝統的なご飯について、詳しく説明していきます。

子どもの日に柏餅やちまきを食べるのはなぜ?

子どもの日に人気のある伝統的なお菓子、ちまきと柏餅には、それぞれ特別な意味があります。

柏餅は、餡を柏の葉で包んだお菓子で、江戸時代からあります。

柏の葉は、新しい葉が生えるまで古い葉が落ちないので、子孫繁栄や家系が続くことを願って食べられるようになりました。

中に包み込むあんは、甘いこしあんやつぶあん、白あんを使ったものもあり、地域によってさまざまです。

粽(ちまき)は、もち米を笹で包んで蒸したお菓子です。

この風習は、日本に端午の節句として中国から伝わりました。

中国では、もともと茅の葉で包んでいて、茅は悪い気を払う力があると言われています。

端午の節句は季節の変わり目に行う厄除けの行事だったので、ちまきを食べるようになりました。

つまり、ちまきは中国の伝統を引き継いだお菓子で、柏餅は日本独自のものです。

子供の日には、これらが大切にされています。

子どもの日の食べ物は柏餅とちまきの他に何がある?

子どもの日に食べる、特別な食べ物についてご説明します。

この日は、子供が健康に育ち、幸せであることを願って、家族が子供の好きなものを作るのが一般的です。

けれども、幸せや良いことを願って選ばれる、特別な料理もあります。

たとえば、いろんな具が入ったちらし寿司。

ひな祭りにも人気ですが、子どもの日にもよく食べられます。

この寿司に入っている海老は長生きを、レンコンは将来が明るいことを意味します。

赤飯には、小豆の赤い色が悪いものを遠ざける力があると昔から考えられており、お祝いごとには欠かせません。

海の幸では、ブリやスズキのような出世魚は子供の将来の成功を願って食べられます。

また、カツオは「勝つ」という言葉と関連していて、勝利を願う食べ物とされています。

さらに、子どもの日に幸せをもたらす食べ物について説明しますね。

5月5日の子供の日は、実は中国の「端午の節句」から来ています。

この行事は、昔の中国で悪い影響を避けるために行う儀式が始まりで、陰陽五行の考えに基づいています。

この時期には、悪い気を取り除くとされる菖蒲の葉をお風呂に入れて菖蒲湯に入ったり、健康や長生きを願って、薬効のあるよもぎを混ぜた草餅を食べる習慣がありました。

そして、鯛も子供の日に良い運気を呼び込む食材として食べられます。

鯛の名前を「めでたい」に掛けて、お祝いの時によく食べられますよね。

子どもの成長や健康を願う時にも、鯛が選ばれることが多いです。

端午の節句だけでなく、お食い初めなどの子どものお祝いにも用いられる鯛ですが、スーパーや魚屋さんにお願いすれば尾頭付きの鯛を焼いてもらうことができます。

もし尾頭付きの鯛を用意したい場合は、予約が必要です。

あらかじめお祝いする日の1~2週間ほど前に、お願いできるかどうかを魚売り場で尋ねてみるとよいでしょう。

端午の節句の食べ物は?

端午の節句にも特別な食べ物があります。

端午の節句には、ちまきや柏餅がよく知られた食べ物ですが、日本のいろいろな場所では、その地域独自のお祝いの食べ物があります。

たとえば、北海道や東北では「べこ餅」というお餅を食べます。

これは、牛の模様を思わせる白と茶色が混ざったお餅です。

実はなぜこの地域でべこ餅が食べられるようになったかははっきりしません。

自然を模した形のため、他の節句の食べ物と同じように選ばれたのかもしれませんね。

山形県の庄内地方では、笹の葉で包んだ白や飴色の「笹巻」というお餅がありますし、九州の南部では、竹の皮で包んだ灰汁で炊いた「あくもち」というお餅を食べる習慣があります。

このように、日本の各地にそれぞれの地域の特徴を反映した、端午の節句を祝うための伝統的な食べ物があります。

あなたのお住まいの地域では、端午の節句に食べられる伝統食はありますか?

まとめ

子どもの日には、地域によって食べ物が違いますが、多くの場所でちまきや柏餅がよく食べられます。

ただし、地域によってはべこ餅や笹巻きなど、その地域だけの特別な祭り食がある場合もあります。

お祝いでちらし寿司やお刺身を出すこともありますが、小さい子どもがいる家庭では生の食べ物を心配するお母さんもいます。

そういう時には、生魚を使わずに作ることができる、鯉のぼりの形をしたちらし寿司や、兜をかたどった春巻きなど、簡単に作れるレシピをお試しくださいね。

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