なぜ片栗粉は水溶きが必要なの?そのまま入れるとどうなる?

料理・作り方

料理でとろみをつけたいとき、あらかじめ片栗粉を水で溶いておく水溶き片栗粉を使います。

でも別皿に水溶き片栗粉を作るのも面倒だし、片栗粉をそのまま入れるのはだめなの?

そう疑問に思ったことありませんか?

今回はなぜ片栗粉を水溶きするのか、そのまま入れたらどうなるのかについて詳しくご紹介します。

なぜ片栗粉は水溶きが必要なの?

水で溶かした片栗粉を料理に加える理由は、この方法でとろみが均一に分布し、ダマや粉っぽさがなくなるからです。

直接粉状の片栗粉を水分が豊富な料理に加えると、とろみが均等にならないだけでなく、ダマができたり、粉っぽさが残ることがあります。

料理にきれいにとろみをつけるためには、水に溶かした片栗粉を使用すると、とろみが均一になり、ダマや粉っぽさが出にくいです。

片栗粉を水溶きせずにそのまま入れるとどうなる?

片栗粉をそのまま入れると、きれいに混ざらずダマができてしまいます。

片栗粉は、粉状のまま使用するのは、つみれのつなぎや唐揚げの衣にする時のように、食材に直接まぶす場合に限ります。

とろみを加えたい料理には、片栗粉をそのまま加えるのは適していません。

粉が塊になる、ダマができるといった問題が発生するからです。

とろみを加えたい場合は、面倒でも水に溶いてから使うことが推奨されます。

また、片栗粉をお湯やスープで溶く方法は避けるべきです。

片栗粉は加熱すると糊化する性質があるため、お湯やスープで溶くとすぐに固まり、ダマになりやすいです。

これはスープの品質を損なう原因にもなります。水で溶いた方が安全です。

ただし、水で溶いた片栗粉を加えると味が薄まることがあるため、私はスープを取って冷まし、その後に片栗粉を混ぜてから料理に加えて加熱する方法を時々やっています。

これにより、味が薄まらずにとろみを加えることができます。

ちょっと面倒かもしれませんが、味を保つためには効果的な方法です。

ぜひ試してみてくださいね。

片栗粉を入れるタイミングは?

片栗粉を水溶きしたら、いつでも入れてOK!ではありません。

きちんとタイミングを見て入れないと、ダマになったり、塊りができて失敗してしまいます。

水溶き片栗粉の上手な入れ方がこちら。

①使用前に片栗粉の水溶きをかき混ぜる

片栗粉の水溶きは、しばらく置くと成分が沈殿しますので、使用する直前によくかき混ぜることが大切です。

これを怠ると、片栗粉が底に沈んでしまい、適切に使用するのが難しくなります。

②火を止めてから片栗粉を加える

片栗粉を水で溶かしたものを鍋に加える際は、先に火を消してから行うと、ダマになりにくいです。

特に慣れていない場合は、この方法がおすすめです。

私個人的にもこれを実践しており、失敗がないので気に入っています。

③少量ずつ加えて混ぜる

水溶き片栗粉を一気に加えるとダマになる恐れがあるため、少しずつ加えながら混ぜることがポイントです。

これにより、片栗粉が均等に分散し、ダマになりにくくなります。

片手で水溶き片栗粉を加え、もう片方の手でお玉やヘラを使って混ぜるのもおすすめです。

④加熱して1分間沸騰させる

水溶き片栗粉を加えたら、火を再度つけて1分間沸騰させながらかき混ぜます。

十分な加熱を行わないと、水溶き片栗粉の効果が十分に発揮されず、とろみが後から失われることがあります。

従って、片栗粉を加えた後はしっかりと沸騰させ、糊化させることが重要です。

水溶き片栗粉が固まる!ダマになるときの対処法は?

片栗粉が料理でダマになった時の対応策を解説します。

料理に加える前の対策

酢豚や麻婆豆腐のような料理にとろみを加える際、水で溶いた片栗粉がダマになることがあります。

この問題を解決するには、茶こしで濾すか、裏ごしを行う方法があります。

ただし、通常は水でよく混ぜればダマになることは少ないです。

お湯で溶く場合はダマができやすいので注意し、必要なら新たに水で溶いた片栗粉を用意すると良いでしょう。

料理に加えた後の対策

既に料理に加えてダマができてしまった場合、いくつかの方法があります。

1.裏ごしをする: ダマになった部分を取り出し、茶こしで裏ごしを行います。
これだけではとろみが足りない場合は、追加で水溶き片栗粉を入れる必要があります。

2.さらに煮る: よく煮ればダマも溶けますが、料理が煮詰まるリスクもあるので、ダマになった部分を別鍋で煮る方法も効果的です。

しかし、これらの方法は手間がかかってしまいますよね。

時にはダマの部分をそのままにするか、取り除いて新たに水溶き片栗粉を作って加えるのが早くておすすめです。

片栗粉の水溶きが面倒なときは?

片栗粉をいちいち水溶きするのが面倒な場合は、顆粒の振りかけるだけで使える片栗粉が便利です。

私も愛用していますが、粉状じゃなく小さい顆粒なのでサッと溶けて便利です。

少しずついれられるので、量の調整がしやすいところも気に入っています。

まとめ

水溶き片栗粉は料理に滑らかなとろみを加えるのに非常に有用ですが、取り扱いに少し注意が必要です。

間違った方法で使用すると、ダマができたり、とろみが弱くなったりする問題が発生することがあります。

もう一度、基本的な手順に立ち返ってみましょう。

料理に加える直前に、片栗粉を水にしっかり溶かす。

料理に加える際には、一度火を止める。

加えた後は、しっかりかき混ぜながら十分に火を通す。

これらのステップを守ることで、料理がより美味しくなります。

お料理の成功を心より祈っています。

タイトルとURLをコピーしました